まとめ
傾いた板における弾性反発と回転
スケートボードがわずかに傾いた状態で地面に当たると、重心は接地点から内側へ移動します。このときノーズやテールの曲面が転がる動きを生み出し、回転力が発生します。 同時に、板の弾性によって上向きの力が働きます。これら2つの力が合わさることで、特徴的なフリップ動作が生まれるのです。
強く叩きつけるよりも、やさしく当てるほうがフリップしやすい
板を強く叩きつけすぎるとノーズやテールが押し潰され、縦方向の反発は強くなる一方で回転が失われ、まっすぐ跳ね上がるだけになります。やさしく当てれば曲面が保たれ、弾性と形状がうまく作用し、安定して効率的にフリップが起こりやすくなります。
垂直方向のバウンドが生まれる仕組み
スケートボードを裏返しにして地面に落とすと、その自重によってノーズやテールが一瞬だけ押し潰されます。デッキには弾性があるため、ノーズとテールが元の形に戻ろうとし、その反発で重心が上方向へ押し上げられるのです。これはボールがバウンドするのと同じ現象で、あらゆる物体に共通して起こります。
回転力が生まれる仕組み
では、もしデッキが少し傾いた状態で落ちたらどうなるでしょうか。ノーズやテールは同じように瞬時に変形しますが、今度は重心が接地点から内側に寄った位置にあります。重心が地面に近づこうとすると、ノーズとテールの丸みが作用して板が転がり、回転力が生まれるのです。
同時に、ノーズとテールは元の形に戻ろうとし、上方向への反発力を生みます。この反発力と先に発生した回転力が組み合わさることで、板がひっくり返る動きにつながります。
強く叩きつけたほうがいいのか?
板がうまく回転しないことはよくあります。では強く地面に叩きつければ良いのかというと、そうではありません。強すぎる衝撃を与えると、ノーズやテールが潰れて平らになり、地面からの反発が強調されてしまいます。その結果、板は回転せず真上に跳ね上がってしまいます。つまり、ある程度やさしく当てることでノーズとテールの丸みが残り、板が回転しやすくなるのです。