なぜオーリーが曲がってしまうのか?
症状
オーリーで、板が曲がる.
なぜオーリーが曲がってしまうのでしょうか?肩の角度が問題であるとよく言われますが、肩の角度を板と平行にしても板が曲がってしまう事があるという事は、他にも原因があるはずです。今回はオーリーで板が曲がってしまう問題を科学的に分析してみましょう。
使い方
トリック診断ツールへようこそ。以下のステップに従って症状を診断してください。
検査
動画をアップロードして自己診断を進めてください。その後、以下のセクションの質問に答えてください。
Instruction: 以下の画像に従って、あなたのオーリーを進行方向側から撮影した動画をアップロードしてください。再生箇所の指定、繰り返し再生、再生速度の変更が可能になります。 ?
Or drop a file here.
Status: Please select a file to begin.
質問
次の質問に答えてください。あなた専用のカルテが作成されます。
肩の角度
肩の角度が重要であるとよく言われる一方で、「オーリーの途中で肩を回転させること」と「肩を開いたままオーリーする事」は全く異なっています。分析ツールとヒントを活用して自分に該当する症状を選択してください。
Q. しゃがんでいる状態と比較してオーリーの途中で肩の角度が開いていきますか?
?Q. しゃがんでいる状態からすでに肩が開いていて、オーリーの動作すべてを通して肩が開いた状態になっていますか?
?重心の位置
重心をかかと側に移動させると、肩が完璧に板と平行な状態でも板が回転してしまう事があります。分析ツール とヒントを元に自分の重心がどこにあるのか分析し、該当する症状を選択してください。
Q. 腰や重心の位置がかかと側に移動していますか?
?Q. オーリーがロケットになったり、板が平行にならないことがよくありますか?
?足や膝の角度
足の角度は板を回転させる問題の大きな原因にはなりません。ただし、「しゃがんでいるときに足を開いて置いて置く事」と「空中で膝や足を開く事」は異なっており、場合によっては板を回転させる原因となることがあります。自分に該当する症状を選んでください。
Q. しゃがむときの前足の角度を教えてください。前足の角度は開いていますか?
?Q. 後ろ足を置く位置を教えてください。テールの中央ではなくつま先側・かかと側に後ろ足を置いていますか?
?Q. 空中で前足を摺り上げる途中で足や膝が開いていますか?
?練習方法
物越えオーリーや、何かにつかまった状態でのオーリーでも板が回転する事があります。もし該当する場合は選択肢にチェックを入れてください。
Q. 板が回転する際の状況を教えてください。物越えオーリーをしているときに板が回転しますか?
?Q. 板が回転する際の状況を教えてください。何かにつかまった状態のオーリーで板が回転しますか?
?板の動き
板がいつ、どのように動いているかをよく観察してみてください。隠れた症状と関係している場合があります。
Q. 板が回転するタイミングを教えてください。板が回転するのはオーリーのピークに達する「前」ですか?
?Q. 板が回転するタイミングを教えてください。板が回転するのはオーリーのピークに達した「後」ですか?
?道具によるちがい
道具の種類による影響を考えてみましょう。
診断を生成する
症状の特定
トリックと症状を選択してください。
よくある症状
次の原因であなたが選択した症状が起きることがあります。自己診断カルテも活用してみてください。
肩の角度
Q. しゃがんでいる状態と比較してオーリーの途中で肩の角度が開いていきますか?
しゃがんだ位置から体が伸びあがるまでに肩が回転している場合、体に回転力が発生し、板を回転させてしまいます。この問題が起きる原因として、前足の摺り上げに集中すべく、視界を遮っている前の腕を後ろに引いてしまうことが挙げられます。確かに前の手を後ろに引く事で前足の動きを確認しやすくはなりますが、回転力を発生させてしまうため腕の振り上げ方を変える必要があります。
腕を持ち上げるときは両脇に広げるようにしましょう。こうすることによって両足に均等に力がかかり、回転力を発生させることなく体を効率的に持ち上げることができるとともに、前足もしっかり見えるようになります。
自分がこの症状に該当するかわからない場合は、板がオーリーのどのタイミングで回転を始めているか確認してみてください。上体の回転が原因になっている場合は、オーリーのピークに達するまでに板が回転を始めているはずです。伸びあがる途中で既に体に回転力が発生しているため、板も地面にある状態から上に登っていくまでの過程で回転することになります。もちろん、慣性に従ってピークの後も板が回転することになりますが、別のケースで紹介する「ピークに達してから板が回転し始める」という症状とは異なることに注意してください。
Q. しゃがんでいる状態からすでに肩が開いていて、オーリーの動作すべてを通して肩が開いた状態になっていますか?
前回の動画でも解説している通り、肩を開いたままでもまっすぐオーリーをすることはできます。肩の角度をオーリーの最初から最後までキープできれば、体に対して回転力が発生する訳ではないからです。
ただし、体をひねった状態で体を縮めていくと、次第に人の体のねじれは元に戻るように動きます。一方で、もしあなたがまだオーリーに慣れていないのであれば、それほど足を胸に引き付けられていないにもかかわらず板が曲がってしまうのではないでしょうか?その場合、肩の角度以外の別のところに原因があることになります。
重心の位置
Q. 腰や重心の位置がかかと側に移動していますか?
オーリーを怖がってしまうと無意識に板から体を離そうとしたり、すぐ板から降りることができるように、腰を引いた状態でオーリーしてしまうことがあります。腰を引いてしまうことで体重はかかと側に移動しますが、着地する前に足を重心の下に移動させる必要があります。オーリーでは板を水平にするために前足を前に押しだしますが、その前足が体重を支えるべくかかと側に移動し、板を回転させてしまいます。
困ったことに、腰が引けている事に自分では気が付きにくいものです。しゃがんで力をためている状態では板の真上に重心を保てている場合がほとんどだからです。一方で、腰が引けている状態でしゃがむためには、胸を前に倒し、腰を引いた分だけ踵側に移動した体重をつま先側に相殺するようにしてバランスを取ることになります。ジャンプする過程で胸を起こすことになりますが、もともとつま先側にあった胸がかかと側に移動するように動くため、重心ももかかと側に引っ張られることになります。
この問題を解消するためには、ゆっくりまっすぐ前に進みながら、垂直に重心を上下する練習をしましょう。最初はポップする必要すらありません。重心を上下させてみて、体が前後にぶれることなく直進できたら腰が引けていない証拠です。いきなり強くポップしようとするとまた腰が引ける原因となるため、重心をブラさず、まっすぐ進むことを目的として軽くポップしてみましょう。高さを狙うのは慣れてきた後で問題ありません。
腰が引けていて板が回転してしまう場合は、オーリーがピークに達してから板が回転することになります。なぜなら、しゃがんだ状態では重心は板の上にあり、肩の回転も発生していないため、オーリーのピークに達するまでに板を回転させる力は発生していないからです。この症状では、前足が体重を支えるようとして重心の下に回り込むことが原因であるため、ピークに達した後&着地するまでのタイミングで板が回転することに注意して下さい。
Q. オーリーがロケットになったり、板が平行にならないことがよくありますか?
重心が持ち上がっていないにもかかわらず前足をあまり高く引き上げようとすると、先ほどの腰を引いてしまう問題と似た症状になることがあります。重心が高く持ち上がっている状態であれば、前足を持ち上げる高さは必要に応じて自由にコントロールすることができます。一方で、重心が低い状態で前足を高く引き上げようとすると、腰をかかと側に押し出しながら体が押しつぶされるように動きます。その結果、先ほどと同じように重心がかかと側に移動してしまい、前足も体重を支えようとしてかかと側に移動してしまいます。
前足を引き付けすぎると、ロケットオーリーや後ろ足から板が離れるオーリーの原因となります。オーリーではノーズが弧を描いて持ち上がってくる力と、前足を進行方向に摺り上げる力を合成することで上向きの力を生成して板を持ち上げることになります。前足の引き上げを適切な位置で止められていれば合成された上向きの力は次第に弱まりますが、板の重心は上方向に進み続けるため、テールが持ち上がってくることになります。
ところが、前足を高く持ち上げすぎてしまうとノーズに働く上向きの力が弱まらないままオーリーのピークを迎えてしまいます。これによって板が水平にならないばかりか、板に必要以上の角度をつけてしまう事で後ろ足がテールから離れてしまいます。更に、前足を持ち上げるために腰を引いてしまうと着地が曲がる原因ともなることがあります。
重心を十分に持ち上げる練習をしましょう。いくら高く前足を摺り上げることができても、重心が持ち上がっていない状態では高いオーリーをすることはできません。両足で板に均等に荷重して体を持ち上げられることを確認してから、テールをポップする力を調整していくようにしましょう。
足や膝の角度
Q. しゃがむときの前足の角度を教えてください。前足の角度は開いていますか?
足首を開いた状態で板に置くこと自体には問題はありません。仮に板に対して前足の角度をつけない方がいいのであれば、前足は板に対して垂直に配置したほうがいいはずです。ただ、そんな人を見たことがあるでしょうか?これは極端な例ではありましたが、重要なのは人によって足を開く角度は異なるという事です。
生体力学的な観点から考えてみるとより一層納得できるはずです。足首が柔軟で、かかとを付けた状態でしゃがめる人は足首を板に対して垂直に置いた状態でオーリーができるかもしれません。ただ、僕のように致命的に足首が固い人間は、ガニ股の状態でしゃがんだ方が安定したオーリーがしやすくなる場合があります。
もう少し詳しく考えてみましょう。まず、オーリーするためには重心を下げ、飛び上がるための力をためる必要があります。先ほど解説したように重心がかかと側に移動してしまう状況を避けるためには、安定してしゃがめる必要があります。足首が固い人が板に90度(もしくはそれに近い角度)で足首を置いてしまうとつま先立ちになり、体重が前後にぶれる原因となってしまいます。
足首が固い人は足首を前に倒すことが出来ないため、ガニ股になった状態で膝を内側に倒す様にして重心を下げることになります。つまり、「しっかりしゃがむ」という目標を達成するためには、個人の足首の硬さによって足の角度を調整する必要があり、人によってはガニ股に置いた方がよいという事になります。
また、足首を開いた状態で板を摺り上げることが板を回転させる原因になると思う人もいるかもしれませんが、これも心配する必要がないと思っています。なぜなら、前足の角度はノーズが持ち上がる力で押し戻されることになるからです。重要なのは「ノーズが持ち上がる力」は「どのくらい強くテールを蹴ったか」に比例するということです。あなたはきっと、出来るだけ高くオーリーしようと思って、足、背筋、腕を使って全身全霊の力でテールをポップするはずです。そのエネルギーを受けたノーズより、あなたの前足首を回す筋力は強いでしょうか?きっとそんなことはないはずで、板が持ち上がる力で前足はノーズに押し戻され、板に対して適切な角度になっているはずです。
特に足を置く角度は板が回転してしまう問題には直接の関係はないため、しっかりしゃがめるように自身の足首の硬さに合わせて角度を決めるようにしましょう。
Q. 後ろ足を置く位置を教えてください。テールの中央ではなくつま先側・かかと側に後ろ足を置いていますか?
後ろ足をテールのどこに置くのかもそれほど気にする必要はありません。よくテールの真ん中に後ろ足の母指球を置くようにした方が良いという話を聞きますが、あなたには靴を履いた状態でご自分の母指球の正確な位置が分かるでしょうか?私にはわかりません。テールをはじいた後で板と一番大きな摩擦を持つのは前足であり、板がどちらに回転するのかは前足が決定することになります。つまり、前足を進行方向側に保てていれば板は回転しないという事になります。
ただし、足の位置によって体重が前後に移動する事で板が回転してしまう事があります。例えば後ろ足をつま先側に置く事で体重が若干つま先側に移動し、体の軸も同じ方向に倒れやすくなります。つま先側に体重をかけた状態でテールを真下にポップしても、重心に対してテールがかかと側にあるため水平方向の力をテールにかけるとともに、前足をバックサイド方向に回転させてしまうことになります。したがって、ご自分がバランスを取りやすい位置に足を置くこと自体に問題はありませんが、板が曲がらないようにするためには体の軸を垂直に保つ必要があるという事になります。
Q. 空中で前足を摺り上げる途中で足や膝が開いていますか?
摺り上げの動作や着地するまでのタイミングで足首や膝を開くように動かすと板が回転してしまうことがあります。摺り上げ中は膝が進行方向に対して前に出ることになりますが、これはフロントサイド方向に膝を開く動作とは異なります。というのも、テールをポップするとノーズが弧を描いて前足を押し付けることによって膝が相対的に前に出るのであり、意図的に膝をフロントサイド方向に開く必要はないためです。
まっすぐにオーリーする場合、膝はほぼ垂直に持ち上げられた後、一か所にとどまり、膝下を回転させる支点となります。ところが、膝が原因で板が回転してしまうケースでは、ノーズを押しだそうとしたときに「ひざ下を前に押しだす動き」ではなく「ひざ自体を外に開く動き」になってしまっている場合がほとんどです。日常生活の中で、例えば椅子に座るときなどに膝を開くような動作をすることはあっても、ひざ下を外側に押しだすような動きは少ないことがこの原因の一端になっているのではないでしょうか。
この症状を解消するためにはひざ下のみを回転させる感覚に慣れるしかありません。体が伸びあがり始めたら膝を垂直に持ち上げつつノーズを摺り上げましょう。ノーズを前に押しだす際に膝を開くのではなく、ひざ下を回転させるようにしましょう。
空中で足首や膝を開いていることで板が回転している場合は、前足を中心に板が回転するため、後ろ足から板が離れるように動きます。重心がかかと側に移動していることが原因ではないため、正面から見ると進行方向から体重がずれるわけではありません。ポップしてから着地するまでの間で一直線に進めていて、後ろ足が離れるように板が回転してしまう場合はこのケースを疑ってみてください。
練習方法
Q. 板が回転する際の状況を教えてください。物越えオーリーをしているときに板が回転しますか?
物越えオーリーでも板が曲がりやすくなることがあります。物越えオーリーでは後ろのトラックが障害物を超えられるかが一番難しい部分です。通常は十分なスピードをつけた状態で障害物の直前でオーリーすることによって、後ろ足をひきつけたタイミングで障害物を越えることができます。何らかの原因で後ろのトラックを前に出そうとすることで板が回転します。
大きな原因の一つとして体の向きや視線があります。物越えオーリーでは恐怖心からただでさえ体が正面に向いてしまいがちです。この傾向に加え、後ろのトラックの動作を確認しようとして後ろ足を視界に入れようとすると、後ろ足を前に押しだすことになるため板が回転します。
膝を胸に引き付ける感覚を身につけましょう。障害物を越えた後は視線はすぐ着地点に向かうため、多くの場合は後ろ足を見ることはありません。障害物を越えるためにどのくらい後ろ足を持ち上げる必要があるのか感覚で判断できるようになりましょう。後ろ足を引き付ける練習が退屈な場合は、オーリーからのグラブを練習してみるといいかもしれません。最初は板に手が届かないかもしれませんが、膝を引き上げる練習には最適ですし、何より楽しんで練習できます。
二つ目の原因としてポップする位置が障害物から遠すぎる場合が挙げられます。焦って正常なケースよりも早くポップしてしまうと、障害物を越える前にオーリーがピークに達し、テールが下降を始めてしまいます。そのまま板を下げていくとテールがひっかかってしまうため、テールを前に押しだして障害物を越えさせようとすることで板が回転します。
この問題を解消するためには障害物の直前でオーリーすることが重要です。適切なタイミングを理解するために、板の物理的な挙動を分析してみましょう。オーリーでは重心に対してテールが進行方向と逆側にあるため、ポップすると若干とはいえ板を進行方向と逆側に押し戻すことになります。また、ノーズは弧を描いて持ち上がってくるため、直進しているときよりもノーズの位置は後退することになります。この概念をもとに、障害物の直前まで待ってからポップするようにしましょう。もちろん、あまりにもタイミングが遅れるとノーズがぶつかってしまうため注意してください。
3つ目の原因としてアプローチの速度が遅すぎる場合があります。アプローチ速度が遅すぎる場合も、後ろのトラックは下降する時点までに障害物の向こう側に到達していないため、後ろのトラックを真下に下ろすと障害物に引っかかることになります。そのため、障害物を飛び越えるためには後ろ足を前方に押しだす必要があります。板を押す距離が遠くなるほど板が回転する角度も大きくなることに注意してください。
低くて問題ないので、スピードをつけたオーリーに慣れましょう。地面に引いた線を飛び越えながらトリックを練習してみたり、ランプから飛び出すトリックを練習してみることでもスピードに慣れることができるかもしれません。
Q. 板が回転する際の状況を教えてください。何かにつかまった状態のオーリーで板が回転しますか?
物につかまっていれば肩の角度は完全に板と平行になっているはずなのに板が回転してしまうということは、肩の回転だけが板を回転させる原因ではないということを証明しています。物につかまった状態の練習では、腰を引いてしまいやすいというのが根本的な原因です。結果的に先ほどと同じように、着地する際に自分の体重を支えようとして前足が重心の下に滑り込むため板を回転させてしまうことになります。
先ほどと同じように、ゆっくり前に動きながら重心を垂直に持ち上げる練習をしましょう。ものにつかまった状態での練習は、板をポップする感覚や前足を摺り上げる感覚を身に着けるためには役立ちますが、重心をブレさせてしまう原因になりがちです。低いオーリーでもいいので、なるべく動きながら練習することをお勧めします。
板の動き
Q. 板が回転するタイミングを教えてください。板が回転するのはオーリーのピークに達する「前」ですか?
ポップした直後からオーリーのピークに達するまでに板が回転する場合は、ポップした直後に体に回転力が発生しているということを意味しています。この部分とその解消方法を参照してください。
道具によるちがい
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