Simulation
アイコンを押すと3Dシミュレーションが開始されます。
青い矢印が表示されない場合は、画面を少し縮小してご覧ください。
青い矢印が表示されない場合は、画面を少し縮小してご覧ください。
上体の使い方
エネルギー保存の観点から見た上半身の役割
上半身の動きは後ろ足の引き上げやすさに大きく関わります。「エネルギー保存」の考え方が関係します。
跳び上がりすぎることのデメリット
上半身を必要以上に持ち上げたり、高く跳びすぎたりするのは避けたいところです。高く跳べば良いと思いがちですが、実際には後ろ足を引き上げる動作を妨げることがあります。
「反作用」の基本原理
跳び上がりすぎると後ろ足が上がりにくくなる理由を理解するため、まず地面を強く押して跳び上がる動作を思い浮かべてください。
空中に出た後、上半身をさらに高くしようとすると下半身を伸ばして押し下げます。このとき、下半身が下方向に動く反作用として、上半身は上方向へ動き、全体のエネルギーが保存されるという力学が働きます。
オーリーへの応用
この考え方はオーリーの動きにも反映されます。直感に反するかもしれませんが、上半身をわずかに下げることで後ろ足をより高く引き上げられるのです。
空中で身体の一部が一方向へ動くと、別の部分が反対方向に動いて全体のエネルギーが保存されます。オーリーの頂点で上半身を下げつつ後ろ足を引き上げることで、効率的に身体を縮められ、後ろ足の上昇動作が促進されます。
上体を伸ばしすぎると前足が上がりすぎる理由
この原理は、ノーズを押し出しにくくなる理由にも関係します。上半身を高く上げすぎると、前足も同時に上方向へ引っ張られてしまうためです。結果として、前足で板を前へ導こうとしても、身体全体の動きがそれを妨げてしまいます。
後ろ足を高く上げたいなら、上半身を下げる
後ろ足を効率よく持ち上げたい場合は、強く踏み切るだけでなく、上半身を元の位置より高く上げすぎないよう注意します。そして頂点に近づいたところで、徐々に上半身を下げていきます。こうすることで反作用を活かし、後ろ足をより無理なく引き上げることができます。
