ノーズを上げるタイプのBSスラッピー5050の基本

Last updated: 2023/07/14

このトリックの何がそんなにいいの?

ほぼどんな障害物にもオーリーなしでかけることができます。

このトリックはテールを踏んでノーズを持ち上げて障害物に板を掛けます。一般的なスラッピーグラインドとは少し違いますが、このトリックは幅広く使え、さまざまなバリエーショントリックにもつながります

Summary

アプローチの角度は30~40度

障害物にかけるときには十分な角度をとるようにしましょう。角度をつけることで、ロックした瞬間に板のアプローチ方向への移動速度が遅くなります。同時に、体は同じ方向に進み続けます。この速度の差を利用することで、体重を効率的にノーズに移してロックすることができるようになります。

ロックするときはノーズのつま先側に体重を乗せる

大きな角度をつけてアプローチすると、体には障害物に乗り上げようとする力が働きます。 つま先側のウィールをコーピングにかけることで、ウィールをピボットポイントとして使うことができるようになり、体をコーピングの上に持っていきやすくなります。

Simulation

中央のアイコンを押すとアニメーションが開始します。

注:近づきすぎると3Dモデルの一部が消えてしまう問題を確認しています。修正中ですので少々お待ちください。

1.00

X Axis

Y Axis

New: Convert your video into 3D
Loading page... 0

この記事について

このトリックの恩恵:限りない選択肢が広がる

詳細は動画を参照して下さい。例えば、ノーズをより深く押せばCrookedグラインドになり、テールを低くキープすればWheelieグラインドになり、体重をノーズ上にキープすればノーズグラインドになります。ひねりを加えてテールスライドと組み合わせることもできます。前足がすでにノーズに乗っているので、Nollie Shove-it アウトも簡単です。個人的にはフロントサイドはバックサイドより難しい思いますので、先にバックサイドを習得するようにしましょう。

この記事のメインターゲット:若くないスケーターや疲れたスケーター

あなたがもしまだ若くてエネルギーに満ちているのであれば、オーリーでバックサイド50-50したいでしょう。僕の場合は(何年も前に)骨折した足に力が入らないときや、仕事で疲れているとき、あるいは二日酔いのときは、オーリーをしたくないときがあります。そんな時にぴったりのトリックです。

このトリックは、疲れている人や年を取った人に最適です(35歳が目の前に迫ってくると、きっとこの感覚が分かるはずです)。このトリックに必要なスキルはただひとつ、ノーズを持ち上げ、降下するときに体重をノーズに乗せることだけです。テールを踏んでノーズが障害物の上に届けば、さまざまな対象に乗ることができます。また、スラッピーのチュートリアルでよく見られるような、側面が斜めでノーズより低い縁石も必要ありません。

ただし、このトリックにはちょっとしたコツがあるため、単純に体重移動でロックインしようとすると、滑り落ちてしまったり、うまくロックインできなかったりします。科学的な見地からその方法を分析してみよう。

アプローチ

オーリーで入る場合

スラッピー50-50グラインドのアプローチとオーリーで入る場合を比較してみましょう。オーリーで入る場合、アプローチの角度は障害物と平行に近くなります。ロックインした後、体に働く慣性力が障害物と平行になれば、グラインドを続けることができます。

"ノーズリフトスラッピー "の場合

スラッピーの場合、ロックインの際に30度から40度程度の角度を確保する必要があります。今回のように、ノーズを持ち上げるスラッピーでも同様です。障害物からまだ距離があるときは、障害物と平行に近づいても大丈夫です。ロックインの直前に、必要な角度を得られるようにターンしましょう。

ロックインの準備

アプローチの角度で体重移動が楽になる仕組み その1

アプローチに角度をつける最も重要な理由は、板を自分の下にキープしやすくするためです。ロックインしたときにつま先側のウィールが障害物を「つかむ」と、板がアプローチと同じ方向に進む力が弱まります。一方で、体は慣性力のため同じ方向に動き続けます。この差を利用することで、より効率的に重心を板の真上に移動させることが可能です。

アプローチの角度で体重移動が楽になる仕組み その2

ロックインする前に体重を前方、障害物の反対側に置いておくことで、ロックインするために体重を移動させる距離を短くすることができます。前述したように、ロックインすると板のアプローチ方向へのスピードは遅くなりますが、体は同じ方向に進み続けるため体は自動的にノーズの上に移動します。この力と、「アプローチ時点で体重を移動させておく」ことを利用してノーズに体重移動しましょう。

なぜアプローチが平行すぎるといけないのか?

障害物と平行に近づくと、板の水平方向の動きを減速させる要素が存在しなくなります。これによって、板と体の速度差も生まれなくなり、体のスピードに対して板のスピードが落ちないため、体重を移動させる距離が長くなります

体重を移動させる距離が長くなればなるほど、このトリックは難しくなります。テールを上げられないと思ったら、アプローチの角度がいかに体と板の速度差を生じさせるのかを思い出し、自分にとってベストな角度を見つけましょう。

アプローチの角度と障害物の角度が違う点をどうするか

ロックインするときは、つま先側のウィールをコーピングに引っかけるようにしましょう。「引っかける」とは、ウィールの内側を障害物に接触させるイメージです。アプローチの角度が大きいと、体に遠心力がかかり、障害物側に乗り上げようとする力が働きます。そのため、ウィールの内側をコーピングに引っかけて障害物からの反発力を受け、板の向きを障害物の向きに合わせるようにしましょう。

足の置き方

Feet on the nose and tail

上記の理由から、つま先側に体重をかけられるように足を置きましょう。今回はテールを踏んでノーズを持ち上げるタイプのスラッピーなので、両足をノーズとテールそれぞれに置きましょう。

ロックインするときの動作

ロックイン時の体重移動

両足を適切な場所に置いて障害物に近づいたら前足のつま先側に体重を移動しましょう。十分な角度をつけていなかったり、遠くを狙いすぎているとノーズの上に体重を移動させるのが難しくなります。必ずロックインしたい場所に近づいてから体重移動するようにしましょう。

ロックインするときの意識

ロックイン自体がこのトリックの終わりなわけではありません。ロックインするときに板の角度と障害物の角度が異なることを常に頭に入れておきましょう。この角度の違いのため、単純にノーズに体重を乗せるだけでは、障害物に乗り上げてしまいます。ロックインの瞬間に少しだけ障害物の方向に合わせて板を押してあげることで、板と障害物の角度がそろうようになります。

ノーズをコーピングにかけた後

ノーズに十分体重をかけることができれば、あとはテールを持ち上げるだけです。後ろ足をかかと側にひき、後ろのつま先側のウィールもコーピングに触れるようにしましょう。

グラインド中はほとんど何もすることがありません。体重を中央に置き、リラックスしましょう。金属のトラックが足元10センチで削れていく感覚を、苦労することなく感じることができるはずです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です