なぜキックフリップで前足が地面についてしまうのか

Last updated: 2025/09/09

もし本当に下向きにフリックしていたなら、前足が先に地面についてしまうのは明らかです。ですが実際にはそうではなく、あなたはもっと前方向にフリックしているはずです。不思議なことに、意識して前にフリックしているのに、なぜか前足を板の上にとどめることができないことがあります。実は、ある条件下では、たとえ前方向にフリックしても、前足が下に押し出されてしまうことがあるのです。

まとめ

失敗の理由:前足を伸ばすと足が下に押し出される

ノーズを押し下げるために脚を伸ばすと、前膝と前足が下方向へ動いてしまうのです。一度この慣性が生じてしまうと、前足を板の上にとどめておくことはできません。

修正のカギ:膝を固定し、膝下を振り出してフリックをコントロール

重要なのは、フリック中に膝の位置を固定することです。たとえ前方向にフリックしようとしても、膝が固定されていなければ板の反発が足を下へ押し出してしまいます。膝下だけを弧を描くように振り出すことで、十分な力を伝えつつ足を板の上に維持できます。

練習方法:板から降りてフリック動作を試す

フリックの動きを鍛えるためには、ポップしたら板から降りながら前膝を引き上げ、足を自分の重心に近づけ、膝を固定したまま足を横に振り出す練習をしてみましょう。膝の高さはポップの強さに合わせて調整します。これにより一貫性が生まれ、コントロールされたキックフリップの着地につながります。

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キーコンセプト

最も重要なのは、フリックの際に膝の位置を固定することです。 私のキックフリップを見てみてください。膝に注目すると、フリック中ほとんど動いていないのが分かります。その代わりに、膝を支点にして膝下が外側に振り出されているのです。

ステップごとの解説

1. テールを弾き、前足の膝を持ち上げる。

2. ノーズが持ち上がり、前足を押し返す力が発生する。

3. この状態からフリックすると、膝を支点に足が弧を描くように振られ、その回転が板に伝わる。

ポイントは膝を動かさないことです。フリック中に脚を伸ばしてしまうと膝が下がり、前足を板の上に維持できなくなります。脚全体で蹴り下げれば膝下を振り出すよりも大きな力を生み出せるかもしれません。しかし、膝を固定するという考え方と、前回の動画で解説した「膝下を振り出すとつま先が一度下がってから上がる」という原理を組み合わせれば、板をフリップさせるのに十分な力を伝えることができるのです。

練習方法

テールを弾いたら、実際のキックフリップと同じようにノーズが前足を押し戻し、体に近づくようにしてください。足が体から遠すぎる位置でフリックすると、力がデッキの軸と平行になり、回転が生まれません。必ず重心に近い位置まで引き寄せましょう。

膝をひとつの位置に固定したまま前足を振り出します。フリックの方向がとても重要です。前膝を開きながらノーズを横へ弾き出し、同時に板から足を踏み出すようにしてください。

また、膝の高さが高すぎたり低すぎたりしても上手くいきません。ポップの強さに合わせて、前膝の高さを調整してください。

さらに「All-in-One AI Motion Analyzer」を使えば、膝の位置を可視化できます。ぜひ活用してください!

よくある失敗

対照的に、膝を固定しないと効果的にフリックできません。膝を固定せずに板に回転力を与えようとすると、脚全体を伸ばしてノーズを蹴り下げる動作になってしまいます。その結果、つま先は前に進む一方で、膝や脚全体は強制的に下方向へ押し下げられるのです。一度この力が発生すると打ち消すのは難しく、前足が先に地面についてしまいます。

そして、膝を固定しないデメリットはこれだけではありません。膝を固定していれば、ノーズが持ち上がろうとする力は膝下を押し返すだけです。

しかし、脚全体を伸ばしてフリックしようとすると膝を曲げられず、ノーズが持ち上がろうとするその力が体全体を押してしまうのです。その結果、体と板の距離が開き、たとえ板を回転させられても、自分の下に残すことができず前に飛び出してしまいます。

さらに、前足の急な下方向への押し込みは反作用で後ろ足を持ち上げてしまいます。自分がこの問題に当てはまるか確認するには、フリック中に前膝が下がっていないかを見てください。膝を空中で固定したままフリックし、板を正しくひっくり返す感覚に慣れる練習をおすすめします。

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