ロックンロールの科学的に簡単な練習方法

Last updated: 2025/11/25

バックサイド・ロックンロールでは、慣れてくると前足を大きく突き出し、ランプの外側へ差し込むような感覚が得られます。非常に心地よく、独特の動きですが、勢いだけで成立しているわけではありません。 実は、安全かつ容易に身につけられる練習方法があります。

Summary

キックターンの頂点でマニュアルを保ち、ノーズを押し出す

まずはキックターンを用い、その回転の頂点で一瞬だけマニュアル状態を保つことを目指します。わずかな静止を確実にコントロールできるようになれば、 ノーズをコーピングの外側へ導く動き へとつなげられます。

視線は前足へ向けておく

前足を伸ばす際には、視線の向け方が極めて重要です。デッキを送り出したい位置を正確に思い描き、 視線をボードに向けたまま身体を先に回しておく と安定した操作につながります。その後、視線をランプ内部へ戻しつつ、前足の伸展を維持します。

前足を強く伸ばすほど、身体はランプ下側へと押し戻される方向に働きます。その結果、重心は自然と後足側へ寄り、 テールに圧を乗せやすくなるため スムーズにランプへ戻る動作が行いやすくなります。

Practice Steps

まずはキックターンから始めます。回転の頂点で軽くマニュアルに入り、 その姿勢を保つことに挑戦します。 徐々にランプの上部へと位置を上げていき、最終的にはスラッシュグラインドに近い感覚を目指します。

ノーズをコーピングより上へ出せるようになったら、前足を使ってノーズを外側へ軽く押し出します。 その際は、ターンの動作に合わせて 先に身体と肩の向きを回しておくこと が重要で、ボードだけを外へ導くように意識します。

最初は軽くコーピングへ触れる程度の力加減で押し出し、徐々に強さを高めていきます。 はじめのうちは ボードを斜めに当てておく と戻りの動作が容易になります。感覚が掴めたら、まっすぐ押し出してランプ内部へ深く差し込む動きにも挑戦してみてください。

Basics of the ramp

ランプの基本動作について確認します。まっすぐ進めば加速し、横方向へ向ければ減速します。 キックターン中にマニュアルへ入ると、ウィールは一瞬だけランプ面に対して垂直に向きます。 この瞬間に速度が落ち、短い静止が生じます。この動きによって、ランプ上で「止まり、再び動き出す」感覚を自然に身につけることができます。

Pushing the nose beyond the coping

次に、ノーズをコーピングの外側へ押し出す動作を習得します。先ほどの「一瞬の静止」を利用して、ノーズをコーピングの外へ送り出します。 初期段階では身体とボードが同時に回転していましたが、ここでは 身体を先に回し、ボードの回転を意図的に遅らせること が重要なポイントとなります。

ノーズがコーピングの外に出ることで、ボードがランプ内部へ戻るまでの時間がわずかに長くなります。 身体を先に回しておくことで、視線と胸はランプ下側を向き、後輪は依然としてランプ面に対しほぼ90度を保つ状態になります。 この性質により、ターンの動作に組み込むとより安定しやすくなります。コーピングへ到達した時点でボードがすでに角度を帯びているため、 後足に重心を残すことでボードが素早く90度まで回転し、摩擦が生まれ、その場を保持できる のです。

Poking out the front foot

前足を強く突き出すほど、身体はランプ内側へ押し戻されます。重心がランプ内側に残ることで後足との距離が保たれ、 テールへ圧を加えやすくなる という利点が生まれます。

重要となるのは視線の運び方です。 ランプの頂点に到達する前に、ボードをどこへ置きたいのかを明確にイメージし、その像を保ったまま進む ことが基本となります。本来はボードがランプに対してまっすぐに整列していることが理想です。身体をランプ内側へ傾けつつ前足へ視線を送り、身体が先に回転することで、前輪が着地する直前、もしくは接地の瞬間に視線が自然とランプ内側へ移っていきます。

ボードが視界から外れた後も、前足の押し出しは継続します。身体は依然としてランプ内側に位置し、後足はテールを踏み込み、ノーズは自然に浮き上がろうとします。 このとき前足の内側を使ってノーズを押し下げ、前輪がランプ面へしっかり接地するよう導きます。

軽いロックインと比べ、深くロックインした場合は戻りの動きが異なります。以前は後足へ圧をかけた瞬間からボードがすぐに回転を始めていましたが、ここではウィールがランプに対して平行なため抵抗が少なく、そのまま滑り下り始めます。ボードは身体の回転に引き寄せられるように動き、抵抗が生まれる頃にはすでにある程度下降しています。

ここでの難しさは、滑り始めてからボードを回転させようとすると、ノーズが容易にコーピングへ引っかかってしまう点です。 コーピングの上に立っている状態では、ランプへ戻るには重心を大きく移動させる必要があり、その分引っかかりのリスクが高まります。 しかし、 重心を常にランプ内側へ保っていれば、必要なタイミングでいつでもテールへ圧をかけて戻る動作に移ることができます

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