フェイキービッグスピンを回し切るには

Last updated: 2025/10/31

フェイキービッグスピン。仕組み自体はシンプルで、ショービットと体の回転を組み合わせたトリックです。ただし、全力でポップしているつもりでも、途中で止まってしまうことがよくあります。心配いりません。この問題は科学的に解決する方法があります。

まとめ

前足で回転をサポートする

後ろ足でテールを弾くだけでは板は回転しきれません。前足が回転を妨げてしまうからです。前足で板を前方に押し出すように、体を開きながら約120度まで導いていきましょう。

重心を中央から前方へ移動させる

しゃがむときに重心を板の中央に置き、体を伸ばしながら進行方向へ重心を移します。こうすることで、後ろ足をしゃくった時に板が自分の下に滑り込んできます。

前足もボードを回す

通常のショービットと違い、フェイキービッグスピンでは後ろ足だけが回転を生むわけではありません。フェイキービッグスピンやノーリーショービットのように板の前側を弾いて回す系のトリックでよくある間違いは、「弾く足だけで回そう」としてしまうことです。弾く足で板を押し下げると、自然と板の後ろ側が持ち上がろうとします。しかし、その回転力は後ろ足が干渉して相殺されます。つまり、ポップだけでは十分な回転力を生むことはできないのです。

代わりに、回転の前半でポップする足とは反対の足を板と一緒に動かす必要があります。たとえばノーリーショービットでは、後ろ足が回転の最初の方で板と一緒に移動します。同様にフェイキービッグスピンでも、スローで見ると前足が約120度に達するまで板と一緒に回り続けているのがわかります。通常のショービットでは弾く足だけが回転を与え、前足はほとんど回転に寄与しません。この違いを理解することが、フェイキービッグスピンをスムーズにする第一歩です。

後ろ足で回転エネルギーを加速する

当然、回転力の多くは後ろ足を後方へスウングする動きから生まれます。股関節、膝、足首を連動して動かすことが重要です。

肩の回転が体を回す

ポップの前に肩を引き絞り、体を伸ばしながら広げていくことで、全身に回転が発生します。体の回転に合わせて、前足は板が約120度に達するまで板との接触を保ちながら移動します。もしフェイキービッグスピンがうまくいかない場合、このタイミングで前足が板から離れすぎていないかを確認してみてください。

重心の配分と体の軸

しゃがむときは重心をデッキの中央の上に保ちます。体を伸ばすときに少し前方に重心を移動させましょう。これは、後ろ足でしゃくる動作を加えた時に板が自然と前へ動くためです。あらかじめ体を少し前に移しておくことで、板を自分の下に滑り込ませることができるようになります。

フリップしてしまう問題

板が意図せずフリップしてしまうことがあります。高くポップしすぎると、板にフリップする余裕を与えてしまうのです。よって、ジャンプする高さを低めに抑えることでトリックのコントロールが格段にしやすくなります

他のやり方

もしうまくいかない場合は、少し違うやり方を試してみるのも手です。肩を開いて先にリバートし、軽くマニュアルし、そのまま後ろ足でしゃくってみましょう。正統派のフェイキービッグスピンではありませんが、新しい感覚を掴むきっかけになるはずです。

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