【バターハンドプラント】緩い壁でも出来る簡単ハンドプラント

Last updated: 2026/01/16

誰しも垂直な壁が使えるものではありません。このトリックに本当に必要なのは、どこにでもあるような緩やかな壁です。スノーボードは重く、腕力だけで持ち上げようしてもなかなか持ち上がりません。しかし、ある物理現象をうまく利用すれば、驚くほど少ない力でボードを持ち上げることができます。ここからは、その仕組みをステップごとに分解していきましょう。

Approach

トゥサイドエッジでスロープに進入し、できるだけ垂直に近い方向へと登っていきます。

Planting the Front Hand

手をつく位置はとても重要です。まっすぐ前に進んでいって、そのまま止まるとしたら――その位置をイメージしてください。手をつくのは、そのときのノーズのすぐ横です。減速し始めたら、完全に止まる前から、ノーズのすぐ横へ向かって手を下ろし始めます。

Lifting The Board

手をついたあとも、体には慣性が働き続けています。慣性とは、物体がそれまで動いていた方向へ動き続けようとする性質のことです。スロープに沿って上方向へ進んできた体は、手が地面に触れたあとも、その方向へ進み続けようとします。

そのままだと、その力によって体は前方につぶされてしまいます。しかし、体を前に倒すことでボードがしなり、板全体に反発力が生まれます。スノーボードは大きなバネのようなものです。曲げれば、元に戻ろうとして跳ね返ります。この考え方を使えば、腕力だけで板を持ち上げる必要はありません。板をしならせれば、板自身が上に跳ね上がってくれるのです。あなたがやるべきことは、板が頭の上へ来るように進行方向を導いてあげることに近いと言えます。

つまりこのトリックは、体を前へ運ぼうとする慣性の力と、地面から跳ね返るボードの反発力、そして前足側の手を支点とすることで、この一連の動きが生まれているのです。

Trouble Shooting & Practice Method

手をノーズの近くにつくことが、この動きを成立させるうえで決定的に重要です。手をつく位置が遠すぎると、ノーズ側で生まれる反発力が弱くなり、ボードを十分な高さまで持ち上げられません

いきなり片手だけで手をつくのは、怖いし難しいのが普通です。最初は両手を地面につき、テールを軽く持ち上げる練習から始めてください。

それでも手をつくのが怖いと感じるかもしれません。もちろん自然な反応です。そこでポイントになるのが親指の向きです。親指が内側を向いていれば、肩と肘が自然に曲がり、体を安全に逃がしやすくなります。ケガが起きやすいのは、親指が前を向いているときです。この向きだと、体にかかったエネルギーの逃げ道がなくなり、腕を痛める原因になります。

Grab The Board to Add Some Style

トリックの頂点では、グラブを入れることで一気にスタイルが出てきます。Method のように、反射的に背中を反らせたくなるかもしれませんが、その姿勢は安定を保ちにくくなります。代わりに、膝を胸に引き寄せる意識を持ってみてください。個人的には、トゥサイドエッジをグラブするほうが安定しやすいと感じています。

Landing

グラブが入ったら、あとはランディングです。フェイキーで走り抜けてもいいですし、回転を加えたり、別のバリエーションに挑戦するのもアリです。いろいろ試しながら、自分にしっくりくる形を見つけてみてください。

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